ー!!」
「ん?なんだいむぐろ」
「なんですかその声はっ」
「お前が一週間前に移したインフルエンザだよ」



クリスマスプレゼント?



そういうことでインフルエンザになってしまったを看病する運びになった骸である。
「骸」
「は「帰れ」
ベットに無理矢理寝かされたは、隙あらば骸の顔面にパンチ&キックをかましていた。
「残念ながら、僕は君からクリスマスプレゼントを頂かない限り帰りません。それに、貴方の看病もしなければいけないようですし」
「インフルエンザの女にプレゼントたかるのかお前は」
蹴りが骸の後頭部に直撃。ベットに掛けていた骸は、その蹴りの衝撃で前のめりになる。
「インフルエンザとはいえど、人を蹴れるほどに元気ではありませんか。その調子でキ「別にお前とウチはキスするような仲じゃないよ、知ってた?それともあれ?インフルエンザ移してほしいのああそうわかった」
「残念ですが僕の体内には免疫があるのでインフルエンザにはかからないのですよ。ああ残念です…もし免疫がなかったらあなたからインフルエンザをプレゼントとして頂くのに…」
「本当に残念ね。というわけでお前にくれてやるものはひとつもないから、帰って下さいパインさん。南国に行ってもインフルエンザは治らないのよ」
「あの、何度言ったらわかってくれるんですか?僕のこの髪型は別にその果実をイメージしているのではなく、ファッションでして「それじゃあ髪型変えたらどう?それともそれはアンテナなのかな?そのアンテナで変態電波受診してるだろそうなんだろ?」
ゲシゲシと後頭部(のナッポー部分)を蹴っている足は、途中で狙いが外れ空を切る。
「あ」
「クフフ」
ベットに叩き落される素足。骸の手は、優しく、そして強く足を押さえる。
「ちっ」
「病人はおとなしく寝てなさい。仕方ないですから、と一緒にいられることをクリスマスプレゼントとしますから」
「いいから帰ってよ。わかった、寝るから帰りなさい。ポチとサウザントリーフとナッポーツーが待ってるよ」
「犬はイヌではありませんしアメリカに行っても千種はそんな名前名乗りませんしクロームはポ●モ●みたいなニックネームは持ち合わせておりませんよ。しかも●ケ●ンのニックネームは最大五文字です。ついでに言わせて貰いますが、千種の“クサ”は種です。草ではありません」
「お前いつのまにツッコミ属性を手に入れたの?すごいね尊敬する。尊敬するから帰りなさい」
「貴方がボケるんですから突っ込まないと落ちないでしょう!!」
骸が叫ぶと、は起き上がり、骸の目の前で怒りつつ笑っているような表情で骸同様叫んだ。
「落ちなくて大いに結構!いいからさっさと帰って!」
「…というか、貴方本当にインフルエンザなんですか?」
「ん?」
「僕が見る限り、物凄く元気なんですが」
「……ゲホゲホッ!」
刹那の硬直の後、激しく咳き込む
「今更隠しても無駄ですよ…インフルエンザなんてなってないんでしょう?」
「……」
そっぽを向くの頬に、そっと手を置く骸。
「どうして、わざわざ嘘をつくんですか?今日はエイプリルフールではありませんよ」
ゆっくりと顔を近づける骸を、チラチラと見る。顔は徐々に赤くなり、やがて小さく呟いた。
「昨日までリアルにインフルエンザだったからクリスマスプレゼント用意する余裕なくて」
「…僕はてっきり、“ウチがプレゼント!”とでも言うのかと思って来たんですが」
頬を赤らめたまま、は正面を向く。互いの鼻がぶつかりそうになるくらい、2人の顔は接近していた。
「それって、期待してたってこと?」
「ええ」
「…じゃあ、それでいいよ」
「クフフ。ということは、これからは僕のモノですね」
「煮るなり焼くなり契約するなりすればいい」
「してほしかったら、僕に乞うことですね」
「は!?お前にあげたんだから、ウチを人形みたいに扱えばいいじゃない!」
「残念なことに、僕におままごとの趣味はないのでね…さて、折角ここまで接近してるんです。僕に言うことは?」
「…なに?」
「『キスしてください』でしょう?」
「…言わない」
「いいなさい」
「言わない」
「僕の“人形”なんでしょう?でしたら僕の言うとおりにして下さい」
「…Kiss me.」
「お利口ですね」


戻る